《宮代理事のQ&Aコーナー #9》私に比べて、夫が子供に関わる時間が少ない。どうしたらいいの?
本日のご質問です↓
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子育てに関して、私に比べて夫の関わりが極端に少ないです。子供がかわいそうに思えてしまいます。どうしたらいいのでしょうか。
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【宮代理事より】
今回は超難問が届きましたね。お母様に比べて、お父様の子育てへの関わりが極端に少ない、様々な理由が想定されますので、一概にこれが正解というものはないと思いますが、いくつかご提案を差し上げたいと思います。
父親が子育てに関わる機会が少ない理由、仕事が忙しい、面倒臭い、家に居る時くらいゆっくりしたいなど、言われるとイラっとする言葉が並びますね。実は、別の理由もあるのではないかと思っています。
出産、授乳など、母親にしかできないことがあります。必然的に母親の方が子どもと関わる時間が長くなります。そんな中、何をして良いのか分からない、焦って手伝ってみるととんちんかんなことをして怒られてしまう、これが実態なのではないかなと思います。そうこうしているうちに時が流れ、いつの間にか傍観者になっている。
こんな流れが想像されます。この想像が合っているならば、解決策は母親が姿を消すという荒業があります。目の前にいるのに、何もしないでうろうろされると目障りでイライラしますよね。いっそ、家を開けてお出かけになってはいかがでしょうか?いろいろ心配なこともあるかと思いますが、数時間でも、半日でも、あるいは数日でも出かけてしまうのです。残された父親と子ども、とにかく頑張って過ごすしかない、そんな状況になれば何とかすると思います。
「他人事」と「自分事」という言葉を聞いたことがあると思います。「他人事」は「ひとごと」と読むことの方が一般的かもしれませんが、ここでは「たにんごと」と読み「じぶんごと」と対立する考え方です。結局のところ、人間は「自分事」として向き合った時にだけ、本気を出すことができる。なかなか子育てに関わることができていない父親には強制的に子育てを「自分事」にする状況を作ってしまうというやり方です。
もう少し成長して、子どもが地域活動に参加する頃になりましたら、是非、父親に参加を促してみてください。私は小学校のサッカーチームの指導者をやっています。20年ほどやり続けています。最初は子どもがサッカーをやりたいと言い出したので、親としてついて行き、活動を見ていました。
当時の指導者の方が声をかけてくれて、ボール拾いをしてくれと言われたのがきっかけでした。今、私が活動しているチームには20人を超える「お父さんコーチ」がいます。若いころにサッカーを経験していた方と、経験したことがない方が、ちょうど半々です。
子どもの指導をするためには、サッカー経験があるからこそ上手く教えてくれるコーチと、逆に経験がないからこそ、子どもの成長を見守り、支援できるコーチが必要です。
指導者になってしまえば、必然的に子育てに関わることができるようになります。休日の朝、地域活動に出かける子どもと一緒に「よろしくねぇ~」と明るく送り出してしまうというのはいかがでしょうか?ボランティア活動は大人も育ててくれます。
子どもが成人した時、生まれた時からのことを振り返ってみると、本当にいろいろなことがあったと懐かしく感じます。もちろん、良いことばかりではありませんでしたが、やはり子どもが一緒にいてくれたお陰で自分は幸せだったと心から感じています。
子育てに正解・不正解はありません。ご家庭によっても考え方は千差万別です。どうか、立派に成人する日のことを楽しみにしながら、ご夫婦で楽しく子育てに取り組んでください。
母親の方が負荷が高く、貢献度が大きいのは、どうにもならないことです。父親にも出番を作ってあげて、ちょっとでも手を貸してくれたら、誉めてあげて頂けませんか?よろしくお願いいたします。