横浜ラグビースクール 選手向けワーク・保護者指導員向け講演会
神奈川県ラグビースクール春季交流大会で優勝した横浜ラグビースクールさんに5月1日と9日の2日間、保護者・指導員向け講演会と選手向けワークショップを行いました。
初日の保護者・指導員向けの講習会には約220人にご参加いただき、「子供のパフォーマンスをのばし続ける方法~自ら考え行動する子の育て方~」をテーマに、スポーツを通して親がどう考え接していくことが子供達のライフスキルの成長に繋がるのか、子供たちの姿勢を大切にする考え方など理事長の布施がお話しました。
そして選手向けのワークショップでは、横浜ラグビースクールが掲げる目標「中学日本一」を達成するために必要な行動を考える、曼荼羅の目標設定紙を使ったワークを行いました。グループ毎に、どんな行動をすればいいのか、なぜその行動が必要なのかコミュニケーション取り、指導者・選手全員の前で発表もしてもらいました。その後、出てきたキーワード「習慣」からプレー中の「判断」まで、ポジション毎のグループに分かれて、やるべきことを具体的に話し合い発表してもらいました。日本一に向けた行動が明らかになり、そのまますぐに練習へ。とても良い表情で練習に集中して取り組んでいるように見えました。
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◆2日間の講演とワークを終えて、布施理事長のコメント◆ 横浜ラグビースクールの選手たちを見ていて感じるのはとても素直でのびのびとしていることです。コーチの方々と話しているとその理由がわかります。コーチ陣がしっかりとしたコーチング哲学を共有し選手の成長に何が大切かを判断して指導されています。こんなチームで子供たちにスポーツをさせてあげたいし、そのためにコーチの役割は重要です。 —
◆横浜ラグビースクールの井ノ口監督からのコメント◆ 2年目になる横浜ラグビースクール講演会に、昨年に引き続き布施さんにお話しして頂きました。男女選手の意識や接し方の差、子供の本気に火をつける方法など明確に説明頂きました。
また、選手自ら考え行動することにより、競技のパフォーマンスが上がることと、それを経験した選手は、競技以外の場面でもそれを有効に活かす事が出来ることを、日本一になった昨年の卒業生を例に話をして頂きました。それらは、プレッシャーの中での問題解決、実践でのゴール設定するなど、「ライフスキル」が身につくということであり、それこそがスポーツをやる大きな意味であるということを話して頂きました。
これまで選手との関係や距離を悩んでいた保護者・指導員にとっては、大きな気付きを得られた貴重な時間となりました。なお、講演会全体を通して、参加頂いた保護者や指導者の皆さんが活発な質問をしていただきましたが、選手達もそれ以上に真剣に学び取ろうとしていたのが印象的でした。
選手向けワークショップについては、グループワークで議論・調整・見える化する手法を用いて行動目標を明確化しました。中学生には難易度が高いと考えられたこのワークも、彼らが真剣に考え議論し、それを関連付ける作業を共有化することが出来ました。
1週間後の2回目のワークでは、選手たちで掲げた行動目標に対して例をあげ、わかりやすく選手に説明し、それを自分たちで考え議論させました。それにより、なぜ自分たちでその項目を大事だと挙げたか?を深耕することが出来ました。 今回のワークショップで、「想い」を全員で成し遂げるために真剣に考える時間を共有したことで、真のチームワークや、目標達成の手段を学べることができた貴重な体験となりました。